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梅干の種に住む神様

梅干
あなたは「梅は食うとも核(さね)食うな 中に天神寝てござる」ということわざをご存知ですか?


核とは種のことです。梅の種を割ってみると、中に茶色い皮に包まれた粒が入っています。それが天神(天仁)様と呼ばれているものです。

まだ熟していない青い梅の種の中にはアミグダリンという成分が含まれており、胃腸で分解されると少量ですが青酸を出してしまいます。しかし塩漬けすることによりアミグダリンは消失するので、梅干の種は食べても人体に影響はありません。

しかし昔は梅の種がすべて危険だと思われていたため、子どもにも危険が伝わるように「梅干の種の中には天神様が寝ている」と表現したのがはじまりだと言われています。

また、いまや天神様といえばすぐに菅原道真が思い浮かびますが、それは菅原道真が梅を愛していたことに由来します。それを知った当時の庶民たちは梅をありがたいと思うようになり、梅の種の中に天神様が宿るという伝えをすんなり受け入れられたようです。

その結果、天神様がいらっしゃる梅の種を粗末に扱ってはいけないと考えられるようになり、江戸時代には菅原道真が左遷された大宰府天満宮に「梅干の種収め所」が設けられたようです。現在もまだその収め所が現存しているので、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

ここで天神様の話を知ってしまったあなたは、罰当たりな気分になって今後一切梅干の種飛ばしができなくなるのでは…。

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